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西洋磁器のある生活レポート

西洋磁器のある生活レポートでは、ロイヤル・コペンハーゲン、マイセン、リヤドロなどの西洋磁器を紹介しています。

マイセン

マイセン

マイセンの花瓶、食器、フィギアどれをとっても、その色の美しさと細かさ他を圧倒します。むかしから小さいものが好きだった私は、その中でも小さ目のフィギアが好きです。

 

ヨーロッパで最古の磁器製造の伝統を誇るマイセン磁器製作所は、 1710年にドイツ・マイセンの地に設立されて以来、 高級磁器メーカーとして常に世界の頂点に君臨し続けてきました。
17世紀のヨーロッパでは、中国の磁器や日本の伊万里などが人々の憧れでしたが、純白で薄く硬質な磁器をどうしても作ることが出来ませんでした。 しかし、1709年に、ザクセンの国王アウグスト2世の命によって長い間研究を続けてきた、ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーによって、はじめて白磁の製作に成功し、翌年、アルブレヒト城に磁器工房が設立されました。1717年には染付磁器の焼成にも成功しました。

 

ハインリヒ・ゴットロブ・キューンが経営責任者だった時代、マイセン工場は、原料の質の低下により粗悪な在庫をかかえていました。彼は1814〜28年にかけ、まず磁土の改良、海外の磁器工場の技術の導入、新式の窯の導入、型造りと流し込み成形の導入、作品台帳の整理、販売価格の設定等を行いました。更に、1827年、彼は焼成後の研磨工程が不要なグランツゴールドを開発し、マイセン磁器に使用を開始しました。工場長を務めた1828〜63年においては、木材から石炭への燃料の転換、蒸気エンジンの設置等、工場近代化に大きな成果をあげました。彼により時代遅れだったマイセン工場は、これにより産業革命に耐えうる体制になったといえます。

 

1975年、現代のマイセンを代表するルードヴィヒ・ツェプナー、ペーター・シュトラング、ハインツ・ヴェルナー、ルディ・シュトレ、フォルクマール・ブレッジナイダーの5人の芸術家は、マイセン磁器に与えた功績によりドイツ民主共和国から国家功労賞を授与されました。彼らによりマイセンは新しい時代が幕開けしたといえます。現在この5人はマイセンを引退しております。

 

現在、マイセン窯の作品はヨーロッパを席巻し、最も優れた窯といわれています。 マイセンのマークは、剣を交差させたもので、時代によって様々に変化しており、現在のマークは1934年以来のものです。

 

【マイセンの取り扱い店】

  ル・ノーブル

  ブランド洋食器を直輸入販売しています。

 

 

 

 

 

 
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